ウルシではないかと言われてもいて、切っても切っても生えてくるしかぶれないので、調べたところヌルデと分かった。
かつて製糸工場があっただけに多いのだろうか?
・かつてはヌルデの樹液を器などの塗料として使ったことから、塗料を意味する「塗る手」が転訛してヌルデと。漢字表記は「白膠木」で、膠(にかわ)は染料や接着剤を意味する。
・同類のウルシほど鮮やかではないものの、秋に紅葉し、かつては「ぬるでのもみじ」と呼ばれた。葉は複数の小葉が集まって羽根状になるが、葉軸(茎)にヒレのような「翼」があるため他と容易に区別できる。
・ヌルデの開花は8~9月。
・10~11月頃に熟す果実は房になって大量に垂れ下がるのが特徴。表面に結晶する白い粉(リンゴ酸カルシウム)は塩味で、戦時中は塩の代用にされたという。
・葉にヌルデシロアブラムシ(ヌルデノミミフシアブラムシ)が寄生して「虫こぶ(=五倍、ふし)」を作ることがある。虫こぶにはタンニンが多量に含まれ、これを集めて煮沸し、乾燥させたものは平安時代から黒袍の染料として使われる。お歯黒や染料、皮なめしに使われ、粉末にしたものは漢方薬や化粧水の原料として使われる。
・ウルシのように枝葉に触れただけで皮膚がかぶれることはほとんどないが、上記の「虫こぶ」に触れると、かぶれることが多い。皮膚の敏感な人は多少注意が必要。
庭木図鑑 植木ペディアより
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